美容室で白髪染めのヘアマニキュア実例|グレーヘアだからこそできるベージュブラウンの明るいヘアマニキュア

「ヘアマニキュア」での白髪染め、こんな不満はありませんか?

・白髪が多めで、しっかり染めたいので黒っぽい色でヘアマニキュアをしても根元がよけいに目立ってしまう

・白髪は濃い色で染めなくてはいけないと思っている

・市販のヘアマニキュアのカラーバリエーションでは満足しない

上記のような悩みをお持ちの方に向けて、今回は白髪率が多めな人向けの(白髪率40~50%以上・全体が明るいグレーに見えるくらい)ヘアマニキュアなのに明るく見える例をご紹介します。

美容室でヘアマニキュア(酸性カラー)|白髪率50%以上の方が白髪を生かして明るめの色で染めた例

ヘアマニキュアとヘアカラーの染まり方に関する一番大きな違いは、髪そのものを明るくできないことです。まだヘアマニキュアをしたことがない人は以下の記事を参考にしてみてください。

ヘアマニキュアは髪を明るくできない?

下の写真は以前は10年以上一般的なアルカリカラーでの明るい白髪染めをしていたお客様です。肌と髪への負担を減らして行きたいのでヘアマニキュアに変えて、2〜3回目です。

2ヶ月周期で2〜3回ヘアマニキュア「ヘアマニキュアにしてからのびた根本がぼやけて気にならなくなった」というご感想を頂きました

以前はずっとアルカリカラーをされていたのですが、「ヘアマニキュアにしてからのびた根本がふんわりぼやけて気にならなくなった」というお声を頂きました。

前回から2ヶ月ほど経ったので根本が3センチほど伸びて少し白髪が気になる時期です。確かにアルカリカラーをしていた頃よりのびた境目がぼんやりしています。

 

前回のヘアマニキュアから2ヶ月経過した様子

赤みのない淡いベージュブラウンでヘアマニキュアしたようす

もともと自毛が柔らかめ、細めの髪質で髪のメラニン色素がやや明るいタイプの方です。こういった方は髪に赤みの色素がもともと少ないので色あせてくると黄色っぽく見えるのが特徴です。

 

今までのヘアカラーの仕上がりに近く見えるよう、赤みが少なく色素が薄めのベージュブラウン系のヘアマニキュアを選びました。

(すべての髪を同一の色に濃くしっかり染めて白髪の存在をなくしたい人はアルカリカラーをおすすめします)

白髪、明るい地毛を生かして赤みのない明るい色に

 

ヘアマニキュアでは髪を脱色できませんが、白髪が多めの人は明るく見えます

一般的なアルカリカラーと違って、ヘアマニキュアは脱色力を持っていませんので、黒い髪を茶色に明るくすることはできません。しかし、白髪が40%~50%以上の人(ぱっと見た感じ白っぽいグレー以上)、もしくはそれ以下でも自毛の色素が明るい人は薄い色素のヘアマニキュアを使うことで、上の写真のような明るさを表現することができます。

ヘアマニキュアをして明るく見せるには最低でも下の写真くらいの白髪率が向いています。これより黒髪率が多くなると、濃いグレーに見えてきますので、黒髪率が多い人は一般的なアルカリカラーを使って髪を明るくする必要があります。

50%以上が白い髪の毛の例

画像出典:Canva

ヘアマニキュアがアルカリカラーと大きく異なるのは「染まり方」

ヘアマニキュアは元の髪そのものの色を変えずに透明なカラーフィルターがかかるような染まり方です。
そのためヘアマニキュアで明るく見せるには、ベースとなる髪の色が明るい(薄い、白っぽい)必要があります。

ヘアマニキュアで明るい髪色にできるのは、白髪率が高い人の特権と言えるかもしれません。

※白髪率が多くてもすでに繰り返し濃い色にカラーリングしている人は一旦脱染(染まった染料をある程度取り除く)する必要があります。別途カラー料金がかかります。

 

美容室のヘアマニキュアの価格は?

日本の美容室の価格はかなりの幅があるのが現状です

サロンでのヘアマニキュアの価格は通常のアルカリヘアカラーと同様か、塗布の技術や時間コストの関係で少し高めに設定しているサロンもあります。

現在の日本では超低価格サロンもあれば高級サロンもあり、サロンの地域性や地代、サロン規模や付加サービス内容、コストなどによって一言では言えませんが高価格帯のサロンでは8000円〜10000円前後というサロンもあれば大型激安サロンでは2000円台というところもあります。(筆者調べ/2020)最も多い価格帯は5千円台後半〜7千円台後半くらいで白髪染めのヘアマニキュアを提供するサロンもあります。日本中の美容室件数が人口に対して過剰になってしまったのと、美容室のクーポンサイト等がが過熱し価格崩壊が起こってからこのような価格差がより顕著になってきた背景もあります。

ヘアマニキュアはアルカリカラーに比べると特に白髪染めの場合、塗布技術と知識の差、デザインの応用の差が出やすいヘアカラーですので、価格だけで決めずに知識と経験数が豊富な美容師にオーダーするのをおすすめします。

時代と流行とヘアマニキュア


画像出典:Canva

私の美容師経験の記憶ではヘアマニキュアの流行は80年代後半〜90年代前半ごろ一度ありました。

 

近年また若いユーザーを中心にポップなヘアカラーがトレンドになっていることから再びヘアマニキュアの需要が高まっているように感じます。

 

90年代全般〜近年はアルカリカラーの全盛期で微妙な中間色も続々発売されてきました。この時期は髪を明るくするニーズが高かったのもあり、ヘアマニキュアはひっそりと存在感を消していたように感じます。

 

サロン現場での経験を踏まえての個人的な感想です。

 

美容室でのヘアマニキュアにかかる時間

 

【美容室のヘアマニキュアの一般的な所要時間】

白髪染めヘアマニキュア単品・・・1時間〜1時間半程度

カットとヘアマニキュア・・・2時間〜2時間半程度

ヘアマニキュアは放置時間がアルカリカラーに比べて短い製品もあります。ロングや多毛の方は塗布に多少時間を要するのでゆとりを持って予約したほうが安心かと思います。

ダブルカラーなどブリーチを用いるデザインカラーとヘアマニキュアについて

トレンド重視型の若いユーザーさんが通うサロンはヘアマニキュア(または塩基性カラーなどの類)をブリーチ後のダブルカラーとして用いるケースもあるので白髪染めのためのヘアマニキュアに比べるとやや技術料も高い傾向で、1万円台後半〜2万円台の料金設定が一般的です。

 

ブリーチを用いた特殊なデザインカラーは一般的にコストや時間、技術の複雑さや専門性も高いため高額になります。美容室滞在時間も長くなる傾向があります。

 

ヘアマニキュアに興味がある方は以下の記事も参考にしてくださいね。